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梅雨の健康対策 皮膚疾患

高温多湿の梅雨のシーズンは汗をかきやすく、またダニカビなどの繁殖にとっても最適な条件が揃いやすくなります。これらを原因としたアトピー性皮膚炎、疥癬、水虫などへの悪影響もまた気になる所。
ここでは、ダニやカビの繁殖を防ぐ方法や、アトピー性皮膚炎のスキンケア、水虫の予防方法、疥癬の種類別の対策などを紹介。梅雨の時期は特に、早め早めの対策を心がけたいものです。

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梅雨の健康対策 アトピー性皮膚炎

>>アトピー性皮膚炎についてはこちらより

 

ダニの繁殖を防ぐ

ダニは、約50度の熱を約20分間ほど加えると死滅すると言われています。また、湿度60%以下の環境ではダニは増殖する事はできません。ダニの繁殖を防ぐには、ダニの好まない環境作りをする事が大切。そのためのポイントを以下のとおりまとめてみました。

 

[除湿を心がける]

室内に湿気が溜まらないように除湿を行います。除湿には例えば以下の様な方法があります。

  • 天気が良い日には窓やドアを開けて、室内の換気を定期的に行い風通しを良くする。
  • 雨で窓やドアを開けられない場合は、除湿器やクーラーのドライ機能を使う。
  • 日頃使う布団など寝具、カーペット、畳などは、天気の良い日には干して日光にあてる。

 

[清潔に保つ]

寝具、ソファ、カーペットなど特にダニが繁殖しやすい場所は、こまめに掃除機をかけましょう。掃除機はなるべくゆっくりと動かしながらかけてみます。

 

[ダニの駆除]

殺ダニ剤でダニやダニの栄養分となるホコリや食べこぼしなどの汚れを掃除します。ただし、殺ダニ剤の使いすぎは使用法を誤ると人にも害を及ぼす場合があります。殺ダニ剤を使用する際は使用法をよく理解し、使いすぎには十分注意が必要です。

 

[ペット対策をとる]

ダニはペットにも寄生しやすい生き物。室内でペットを買っている場合は、ペットの抜け毛などが残らないようにこまめなお掃除を行う事が大切です。

 

カビの繁殖を防ぐ

カビを発生させないためには、カビの繁殖に適した環境を作らない事こそがカビの発生防止へとつながります。
>>梅雨のカビ対策 カビを防ぐ基本原則はこちらより

 

アトピー性皮膚炎のスキンケア

 

[肌を常に清潔に保つ]

肌を常に清潔に保つ事が大切です。汗や汚れが気になったら入浴やシャワーなどで速やかに洗い落としましょう。体を洗う時は、低刺激の石鹸やボディソープなどをよく泡立て、丁寧に洗うようにします。洗い流す時は泡が残らないように十分にすすぎましょう。

 

[肌の乾燥を防ぐ]

入浴、シャワー後は保湿クリームを塗って肌が乾燥するのを防ぎましょう。保湿クリームは刺激の少ないものを選びます。

 

[お風呂の温度はぬるめに]

入浴の際のお湯はややぬるめが適しています。熱いお湯は痒みを悪化させる場合も。

 

[皮膚を強くこすったりかいたりしない]

痒みを感じてもなるべく皮膚をかいたりこすったりしないように注意しましょう。どうしても痒い時は患部を冷やすなどします。うっかりかかないように、爪を短く切るなど工夫をしましょう。

 

[クーラーのフィルター掃除をする]

冬の間使わなかったクーラー。掃除をせずにそのまま使うと、クーラーのフィルターから一気にほこりが吹き出してしまいます。これが原因となってアトピー性皮膚炎を悪化させてしまう場合も。初めて使用する場合は、まずクーラーのフィルターと本体の掃除をしっかりと行った後に使用するようにしましょう。

>>エアコンのお掃除ポイントはこちらより

 

梅雨の健康対策 疥癬

>>疥癬についてはこちらより

 

疥癬の対策

疥癬は「通常疥癬」「角化型疥癬(ノルウェー疥癬)」の2種類に分けられます。感染力は、角化型疥癬(ノルウェー疥癬)の方がより高いとされます。それぞれの対策は以下の通り。

 

[通常疥癬]
  • 通常疥癬にかかっている方と、同室で就寝するのを避ける
  • 長時間肌と肌を接触させないようにする
  • 疥癬の方と、タオルや寝具、衣類など肌に直接触れるものを共用しないようにする
[角化型疥癬 (ノルウェー疥癬)]
  • 衣類…衣服やシーツは毎日交換しましょう。汚れものは洗濯するまでビニール袋に入れるなどして、家の中にダニが飛び散らないよう気をつけます。
  • 入浴…基本的には毎日入浴しましょう。
  • 掃除…掃除機で丁寧に掃除します。掃除機 は0.2ミク ロンのダニを通さないものが好ましいです。疥癬の患者さんがいる部屋の掃除は1番最後にしましょう。布団やマットなどの寝具類は、表面に掃除機を丁寧にかけます。
  • 殺虫…疥癬が分かったら室内に殺虫剤を散布します。
  • 隔離なるべく個室で隔離して治療します。介護などで部屋に入る場合は、ガウン、手袋、マスク、キャップ 、長靴などを着用しましょう。
  • 手洗…介護の前後には丁寧に手洗いを行いましょう。
  • 洗濯…50度ほどのお湯に約10分間つけた後に、洗濯を行うと良いでしょう。

 

梅雨の健康対策 水虫

>>水虫についてはこちらより

 

水虫対策

万が一水虫にかかってしまったら以下の様な方法で対策を取る事をおすすめします。
足を清潔に保つ
  足の汗や汚れを石鹸で洗いましょう。足の指の間も残さず洗って清潔に保ちます。
   
乾燥させる
  足を洗ったら、足の指の間もしっかり乾燥させましょう。吸湿性通気性のある靴や靴下を履くなどすると効果的です。
   
外用薬の塗布
  水虫の治療は外用薬の塗布が一般的。外用薬は入浴後または就寝前に患部に塗布します。
水虫の発生から2週間程は、足の指の間と足全体の塗布が必須。症状が治まっても、最低でも1ヶ月は続けて塗布した方が良いでしょう。症状がひどい場合は皮膚科医での治療をおすすめします。

 

水虫の予防

スリッパ
スリッパなどの共有に注意!

家族など水虫にかかっている方と生活場所が同じ場合は、スリッパなどを共有をしないようにしましょう。 合わせてこまめにスリッパやカーペット、マットなどを洗濯をしたり、床を掃除するなどして、水虫の元となる白癬菌が繁殖するのを防ぐようにしましょう。

また、公共の場所で素足になるなど、水虫の菌に接触した可能性がある場合は、足の指の間を中心に足全体をしっかりタオルで拭きましょう。 その後、石鹸などで入念に洗いしばらくは通気性をよくするため裸足で過ごします。

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